果鈴糖-かりんとう-の物語
素材 × いぶき = 幸福
私たちは素材の味を活かした、手作りの果鈴糖づくりを続けています。いぶきの果鈴糖は形や食感、風味など他にはないかりんとうです。いぶきの果鈴糖を食べて、「これまで持っていたかりんとうのイメージや常識が変わった」という感想をいただくことがあります。そこに私たちの果鈴糖へのこだわりがあります。様々な素材がこだわりを持ったいぶきの職人たちの手にかかったとき、そこにはほんの少しの幸福が生まれます。それまでにないものに出会える幸福、美味しいものに出会える幸福、大切な方にプレゼントして喜ばれる幸福、友人や家族との会話がはずむ幸福…。そうしたほんの少しの幸福をできるだけ多くの方にお届けしたくて、毎日、生地こねから手作業で果鈴糖づくりを続けています。そうした幸福がどんどん広がっていくことが私たちの幸福となっています。
責任者 加藤 千尋 古川 祐多
カリッポリッの独特の食感にこだわって
いぶきの果鈴糖の独特の食感を出すために、最初に重要なのは生地作りです。その日の湿度や温度にも気を配りながら、ミキサーで素材を混ぜ合わせ、少量ずつその感触を確かめながら手ごねで生地を仕上げていきます。
かりんとうは少し太めの形をしているものをよく見かけますが、いぶきの果鈴糖はすっと細長い形をしています。あえて膨らませないしっかりとした食感の果鈴糖を、素材の風味をかみしめて食べやすい細さを大切にしています。
そして、工程の中で何回も人の目と手で果鈴糖の選別をします。太すぎるものはないか、細すぎるものはないか…、長さは適切か…、砂糖の付き具合は…、これがいぶきの果鈴糖に対する形と食感へのこだわりです。
食べはじめたら止まらない…
いぶきの果鈴糖は、じっくりと一度揚げしています。揚げ油には米油を使用して、さらりとした仕上がりになっています。そして、味付けでは一般的なかりんとうのように水あめを使用せず、砂糖が粉をふくまで熱を加えてからめています。そうすることで油っぽさと甘さを抑え、しつこくなくさらりと一度食べ始めたらとまらない、そんな果鈴糖とすることができました。
自然な色味と風味の果鈴糖
果鈴糖の色味を自然な食材で出していくことにはとても苦労しました。食材をはじめから生地に練りこんでいくことで優しい色合いと風味の果鈴糖とすることができました。また、作り始めから封をするまでに時間をかけてしまうと、それだけ素材の風味が逃げてしまいます。そのため、生地の成形から揚げ、味付け、包装までの工程に無駄を作らず、全ての工程を1日の中で完結させます。そうすることで素材の風味が逃げないようにうまく閉じ込めています。